カメラ選びについて

友人のデジタル一眼レフ購入をきっかけに、私も購入を決意、昨年秋から冬にかけて、いろいろ調べました。最終的には、ニコンのD70sを買うに至ったのですが、それまでの経緯、気持ちの揺れを述べさせてもらうおうと思います。

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まずはもともとデジタル一眼レフに興味は持っていて、キャノンのKiss Dを第一候補に考えていました。どこの店にもたいてい展示品が置いてありましたので、試しに手に取っては「ピー、パシャ。ピー、パシャ」と軽快にシャッターを切っていました。キャノンらしい、AFの早さ、レスポンスの良さに強くひかれていました。

しかし、いざ購入となると、金額も大きかったため、すぐには決められませんでした。友人が買ったのは、当時1万円のキャッシュバック中だった、PENTAX のK100D。同じものだと何だかまねをしているようで避けましたが、キャノン以外の他メーカーにも、いいものが出ているらしいぞ、というのは感じました(※ただ一眼レフだとボディが同じならレンズの貸し借りができるので、自意識過剰でない方は知り合いと同じ機種でもいいですね)。

そこでキャノン以外の他のメーカーなら、ニコンはどうなのか考えました。予算をふまえD50を検討したのですが、Kiss Dほど小さくはなく、重く、初心者向けっぽい宣伝からは物欲はそそられませんでした。
”物欲をそそる”という点で刺激されたのが、キャノンの30Dです。グリップを握ると、その質感の高さに驚きました。さすがに中級機だなあという印象です。高強度のマグネシウム合金を採用しているとかで重いのですが、その分安定感がぐっと出て、一眼レフで撮っているぞという興奮を味わえます。旧機種の20Dと全然変わらないという批判もあるようですが、それだけ完成度が高いとみていいでしょう。値段も随分と下がっていて、お買い得は間違いなしでした。絶対に損はしないと思いつつも、それでも10万円を超える値段に尻込みしてしまいました。すぐに飽きたら、もったいなあ、後悔するだろうなあという不安にかられました。ただ、それまでカメラ選びに重要だと思い込んでいた、「小さければ小さいほどよい」という考え方は少し改めてみようかな、と思いました。そしてまた自分には、カメラや写真を深く知りたいという潜在的な欲望が宿っていることに気がつきました。単に少しぐらいきれいな写真が撮れて満足というよりは、カメラや写真のことをそれなりに理解してみたくなりました。そういう意味で購入には至らなかったのですが、キャノンの30Dは、私の考え方を変えさせた、呼び起こさせてくれた、意味のある機種なのです。
しかし、この時点でカメラ選びは難しくなっていました。相矛盾する2つの点を抱えていたというわけです。ひとつは、質感は中級機クラスが欲しいということ。でも金額は入門機ぐらいに抑えたい、ましてや10万円以上は出したくないということ。
唯一、この2つの条件を満たしている機種が、ニコンのD70sだったのです。

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D70sは発売されてから、すでに一年と半年が過ぎていました。「s」がつく前の、D70から考えると、もっと年月が経っています。ひと昔どころか、ふた昔、み昔前のもののように感じていました。デジタル製品でそれだけ世代が古いと敬遠してしまうのはある意味、当然かと思います。
しかし、発売当時としては入門機というより、やや中級機に入る部類で、キャノンの30Dには到底及ばないもの(何度も言うようですが、キャノンの30Dは素晴らしい)、入門機のD50よりは上でした。AFのレスポンス、連射も最新のKiss Dに劣らずといった印象です。レンズキットのレンズ(18−70)も中級機の雰囲気を出していました。
問題は何より値段です。家の近くの家電量販店にレンズキットが置いてあったのですが、ポイントなしの、展示品処分で79,800円でした。発売当初の値段からすればかなり下がっているものの、価格comなどの値段と比べると、到底安いとは言えません。店員に交渉してみたものの、79,800円が限界とのことで、手を出しませんでした。

そうやって購入の決め手に欠いたまま、迷っていた頃、あのD40の発売が発表されたのです。この機種は全く衝撃でした。発売前から気になり、実機をいち早く確かめようと、ニコンのサービスセンターへ行きました。噂どおり、シンプルな機能、コンパクト、そして何よりその造形が愛らしい。おもわず店員に、「いいですね」と言ってしまったほどでした。このときはD40にかなり気持ちが傾きました。

そしてD40が発売され、家電量販店でD70sと比べることとなりました。D40のよさは十分にわかります。しかし交互に何度も握り比べると、実感として徐々にはっきりしていくことがありました。
自分の手には、D70sが合っていると。
しっくりくる、という表現が適当でしょうか、D40も悪くないのですが、D70sのボディの大きさに手がなじんでくるのです。D40はこの先1、2年は、いつでも買えるでしょう。でもD70sは、生産終了(今は、もうそうなっています)が近いですから、今しか買えないと判断しました、ならば、あとは年末商戦で値段が下がるのを待つべし、と決心しました。
それから数日後、ちょっと家から遠い家電量販店で、レンズキットが7万2600円の10%ポイントつき、つまり6万5千円ぐらいで販売されているのを見つけました。展示品と言っても、ショーケースに入れていたので(店員に申し出ないと触れられない)、新品と同じくらい美品とのこと。まずは仮抑えとして一万円を払ったあとすぐ、別の客が同じD70sを買おうとしていて、店員に「もう、ないんですよ」と説明されているところを見てしまいました。次の日には全額用意して、購入しました。

長々と書いてきましたが、カメラ選びのポイントとして、まとめると以下の3点です。
1 新しいもの、古いものを問わず、多くの機種を実際に手に取り、その感触を確かめること。自分が買わないであろう、高級機やマイナーな機種も、結果的には、機種選びの参考になることがある。
2 値段が納得しないのなら、中古品や展示品を含め、検討する。その際、保証期間や保存状況など、程度によってずいぶんとかわるので、よく吟味する。
3 自分の中の潜在的欲望が浮き彫りになったり、憧れなどが芽生えれば、大事にする。

3について補足。おそらく30代の人でしたら、一眼レフと言えば、フィルムカメラのイメージではないでしょうか。その、古いイメージ(郷愁?)を多少なりとも残っているデジタル一眼レフ、それがD70sではないでしょうか。
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by nagaosi | 2007-04-22 02:29 | Nikon D70s